生きる力なんて、学校の授業であった気がしますけど、あんまりまじめに受けていなかったせいか、社会人になってから役立てることができていませんでした。

そこで初めて、人生の試練にぶつかるわけです。社会に出てからが本当の試練ですよね。学校に行っているころは、基本的に親が解決してくれますので。

さて試練です。自分の力で生きていかなければならなくなって、やっと気づきました。自分は弱いなと。ちっとばっかし勉強ができるくらいで子供のころはいい気になっていましたが、一人で社会に放り出されると不安だらけで縮こまってしまいましたので。

やはりここはいろんな本にあたってみようと思いました。それで自分の生きる力を強化しようと。

まずは心理学関係の本を読んでみました。しかしなんというか、これは表面的なんです。対症療法的というか。なにか足元がおぼつかない感じで、心理学的ノウハウを理解したつもりでもちょっとしたことですぐに心は崩れてしまいました。

足元、基礎、確固たる土台、これが必要です。

そこでどうしても意識してしまうのが、「人間は必ず死ぬ」ということ。死についてごまかしていては、どこまで行っても虚無から逃れられない。「どうせ死ぬんだ」この一言で人生のあらゆるものが無意味になってしまう。

といっても昔の私は、宗教なんかバカにしていましたので宗教書など読む気はありませんでした。そんなものは暇人がやるものだろうと。

そんな私が、ある日、飯田史彦さんの本を手にしたのでした。「生きがいの本質」だったかな。立ち読みが趣味ですので何の気なしに手に取ったんです。

その中身は、死後の世界だの霊だの、それまでの私なら到底信じることもできず鼻で笑って閉じるはずの本なのですが、この本にはなぜか引き込まれました。そこが不思議なところです。

バカにしていた霊だのあの世だのの話を読みながら涙さえ浮かべていました。それほど説得力のあるものでした。

いや、スピリチュアルに解釈するなら、出会うべきタイミングでこの本に出会ったということなんだと思います。タイミングが違えばやはり鼻で笑って閉じていたのでしょう。

しかし縁がありました。この本は私の人生観を完全に変えてしまったといってもいいと思います。それまでの空虚な人生観は、しっかりと地に(?)足の着いたものに変わったのです。